福本児童舎 新館

ふくちゃんのブログ

ペーパーライザー

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暑くなってきましたね、
家の古いクーラーを久しぶりに点けた時の
あの、ホコリのにおいが好きです。~(´ω` )
福本児童舎です。

私のブログは全く整備士向けには書いていませんが。
たまには、プロが唸るような記事を書きたいものです。

ペーパーライザーと言うのは、LPG燃料に必ず付いている部品です。
LPGレギュレーターなどとも言います。

LPGは液体の状態で高圧でタンクの中に入っています。
そのままでは使いにくいので、ペーパーライザーで、圧力を下げて使うわけです。

ペーパーライザーの中には、大きなダイアフラムが2つないし3つありまして
ガス自身の圧力を利用して、バルブを開閉し、2段階に圧力を下げるようになっています。

液体のガスが圧力を下げて、膨張すると・・・
そうです。温度が下がるわけです。
そして、あまり、ガスの温度が下がってくると、ガス自身が固体になって流れなくなります。
それを防ぐために、ペーパーライザーの中に、エンジン冷却水を循環させて、温めながら使っています。

ペーパーライザーが古くなってくると、中のダイアフラムが硬くなってきます。
すると、バルブを抑える力が弱くなり、ガスが止まりにくくなります。

初期の症状は、エンジンが掛かり難いと言うことです。
LPGは、気体の状態でインマニ手前に噴出されますので、エンジンは実は非常にかかりやすいです。
ところが、エンジンが掛かったとたん、ペーパーライザーの温度は急激に下がります。
その状態でエンジンを止めると、ペーパーライザーの中でガスが凍ってしまい、流れなくなります。
エンジンが温まると、ダイアフラムがやわらかくなりますので、走行も再始動も出来ます。

と言うことは、エンジンを掛けたら温まるまで、止めなければ、まだしばらくは走行出来るのです。
古いLPG車はすべてチョークが付いていますので、必ずチョークを引いて掛ける必要があるわけです。
ほんの2~3分です。絶対にエンジンを止めないで下さい。