福本児童舎 新館

ふくちゃんのブログ

伝説の整備士その9(不死身のアンドロイド)

不死身のアンドロイドその2

ある日、おっさんが犬の散歩をしていた時、
犬が急に走りだして、おっさん、階段でつまづいて、ころんでしまった。
足の骨を折ったおっさんは、入院するも、年のせいもあってか、非常に骨がつながりにくい。
足の骨を一度取り外し、ジュラルミンで骨を作って、それを骨の変わりに使うことにした。
ジュラルミンの骨が出来るまで、筋肉が縮まないように機械で引っぱって、部品待ち
(゜□゜;)部品!?
お医者さんによると、今まで、杖なしで歩いた人はいないそうだ。
ところがこのおっさんはものすごい速さで回復!
杖なんか、邪魔くさがって、すぐに外してしまった。

最近になって、しばらく見ないと思っていたら、
今度は肝臓を悪くしていた。
放射線治療だの、カテーテルだの、さんざん施したのだろう。
かすれた声で、青白い顔で、ひょろひょろと遊びに来た。
さすがにこの日は、コーヒーもタバコもやらなかった。

・・・ああ、このおっさんも(´ω`;)もう長くはないかもな。
と、思ったら、突然
[^.^]「ちょっと、工具貸してよ~」
と言って、タイヤの交換をし始めた。

(゜ω゜;)「杉田さん(仮名)、僕やりますよ。」
[^.^]「だいじょうぶや、自分で出来る!!」
と言って聞かない。

しばらくすると、顔色ももどり、事務所に遊びに来ては、
コーヒーを飲んで、タバコを吸うようになった。

ふと、胸元を見ると、皮膚の内側に妙に出っ張った部分がある。
(゜ω゜)「杉田さん(仮名)、これ、何ですか?」
(^o^)「これか?これはな、点滴打つための部品やそうや」
(゜□゜;)部品!?
話しによると、治療の後、ご飯が食べられなくなるから、点滴を打つことになる。
しかし、血管が、幾度の点滴に耐えられないから、
何度も針を打つための器具を取り付けたらしい。

ところがこのおっさん、治療の後からむしゃむしゃご飯を食べた。
しまいにゃ、その部品は、一度も使われることなく取り外されることになった。

このおっさんは、今でも元気に
事務所に遊びに来ては、コーヒーを飲んで、タバコを吸っている。