福本児童舎 新館

ふくちゃんのブログ

クレージークレーマーその4

お客さんは、われわれ整備士では思いつかない発想をしてくる。
われわれ整備士は、勉強するもんだから、基本から外れた発想はしなくなる。

軽のトラックがやってきた。
もう、ひどい音。けむり。
悪いけど、僕は思ったね。ゴミが走ってきた。

(`д´)「この軽トラ、あかんのや。エンジン止まるんや。・・
      いや、分かってるんや。1気筒死んでるんや。なんとか走るようにならんか・・」
(´ω`)「ちょっと、お金がかかると思いますよ。」

もうね、他のところで何度か断られてるっていう雰囲気ですね。

(`д´)「分かってんのや。それは分かってんのや。そやけどこんな車に20万も出されへん」
(´ω`)「20・・・いや、もっとかかると思いますよ。・・」

どこかで、20万と言われたらしい。良心的なのかどうなのかと、思う。

(`д´)「そこでやな、この車、3気筒やろ。1気筒殺して、2気筒で走れるようにしてくれへんか。」
(゜ω゜;「ええっ!?そんなこと、出来ませんよ。」

まあ、びっくりしたね、なんちゅう発想や。整備士はそんなこと思いつかん。

(`д´)「昔のスバルは2気筒でも走ってたやないか。2気筒あったら走れるやろ。」
(゜ω゜;「・・あ、あれは元々2気筒なんですよ。・・構造から全然違うんです。
      ・・いや、出来ないです。出来ないですっ!!」

一瞬考えてもたやないか。インマニ詰めて、ピストン外して・・・いやいや、んなあほな。
結局、あきらめて帰っていったのだが、えらい勢いで自信のあるしゃべり方だった。
「いいこと、思いついた!」とか何とか思ったのだろう。たいしたやつだ。