福本児童舎 新館

ふくちゃんのブログ

黒ヤギさん2通目


黒ヤギさんから、お手紙着いた
白ヤギさんたら、読まずに食べた
しかたがないので、お手紙書いた
さっきのお手紙、ご用時なあに

それを読んで、
黒ヤギさん激怒!震える手で手紙をしたためる。

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君の性格はどうも直らないらしい。
いいかげんにしたまへ
そういえば、以前こんなことが有ったね。
「黒ヤギ君、君は間違っている。」
君は突然言い出した。
僕は何のことか分からずに尋ねた。
「いったい、僕の何がどう、間違っているんだ?」
ところが、君からは明確な答えが返ってこなかった。
ようやく君の口から出た言葉がこうだ。
「みんな言ってる。」
すると、何か?
君は、僕の意見を僕の口から聞かずに、
他のヤギから聞いて、
自分の意見は多数決で決めるのか?
君はひょっとして、あほじゃないのか?
僕の意見は、是非、僕の口から聞いて、
間違っていたら、どうぞ正してくれたまへ。

それから、君、
電話を、かけてきた時に、
僕が
「はい、もしもし」
って、言ったら。
「黒ヤギか?」
って、言うのもどうかと思うよ?
申し訳ない。
携帯電話の性質上、僕は、携帯電話に出るときは、名前を名乗らないんだ。
ややこしい、電話も多いからね。
そうじゃなくて、
「はい、もしもし」
と、出たら、
「白ヤギです」
じゃあ、無いのか?
すると、僕も
「黒ヤギですよ。」
と言うところだ。
君は、黒ヤギのところに電話をかけて、番号を間違えていなければ黒ヤギが出るだろう。
しかしだよ。
電話を取った僕の身になって考えてみてくれ。
いきなり、
「黒ヤギか?」
は無いと思うんだよ。
だったら僕も、
「失礼ですが?」
と言うところなんだよ。

ああ、申し訳ない。
ちょっと興奮してしまった。
こういうところが、君は気に入らないのかもしれないね。
また、会う日を楽しみにしているよ。

黒ヤギ
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