福本児童舎 新館

ふくちゃんのブログ

伝説の整備士その5

自動車の発展とともに、整備士も発展してきた。
かつての整備士がいたからこそ、今の整備士がいる。

昔の整備士はあまりしゃべらない。その分仕事をしたと言うこと。

左のドアを凹ましてやってきたお客さん。
鈑金ラッカーで綺麗に元通り。
お金も払わずそのまま乗って帰っちゃった。

集金に行かなきゃならない。
(´ω`)「すまんなぁ~今持ち合わせがないんや~。そやな~また来週来てくれるか。」
(-.-)「・・・」

(´ω゜)「あれ、ちょっと遅かったがな。今、銀行員来て全部渡したところや。また来月・」
(-.-)「・・・」

(-.-;「そろそろ、払うてもらわんと困ります。」
(゜ω゜)「おまんとこで治したら、なんや隣のドアと色違うやないか。おまんとこ下手やな・・」
(-.-;「そんなことおまへんで、だって、そっちのドアも色吹いてますのやで。」

そんなことが続いて、一向に払ってくれない。
そして、その日も集金に行ったのだが、
(´ω`)「おまんとこちょっと、高うないか、ドア一枚治しただけで、なんでそんなに取るねん・・
      だいたい今、色合うてても、一年たったら違うてくるかも分からんやないか・・・」
(゜□゜;)「もうええわ、あほんだら、金はいらんっ!!・・」
そう言うが早いか、彼は、ハンマーを取り出すと、綺麗に治ったドアを叩き出した。
ヾ(`ω´)ノシ「バンッバンッ!ボンベンボンっ!!
         元に戻しといちゃったわいっ!
         文句ないやろっ、このスットコドッコイ!!
         よそで、治してもらえっ!!」