サーモスタットを煮る
ああ、こんなこと書こうとか思って、
しばらくすると、
その雰囲気だけは思い出せるんですが、
肝心の書かなければいけない言葉が出てこないんですよね。
メモを取っておかないといけませんね。
工場の片隅で、
湯を沸かしていると
いったいどんなおいしいものが出来上がるのかと、
見に来る人がいます。
しかし、今回は(?)
ちっともおいしいものではなくて、
サーモスタットを煮ていますねん。
便利な非接触式の温度計が有ったんで( )
使ってみる。
ちゃんと狙えば、正しい(?)温度が表示されるようです。
サーモスタットを煮るなんて、
どんな冗談ですねん。
いまいち笑えませんねん
とかお思いでしょうが、冗談でやってるわけではございません。
サーモスタットの機能を点検する正しい方法でございます。
とかなんとか言ってるうちに
やっと湯が沸いてございます。
「依頼は、温度計が上がってくる」
でして、
「水は入っているし、漏れてる様子もない。」
ですし、
「全開走行で、ヒートゲージが上がってくるのだが、
上がりきる前に、ファンが回って、温度が下がる」
上がりきる前に、ファンが回って、温度が下がる」
なのです。
実は電動ファンではなしに、ファンクラッチが付いていまして、
エンジンが回っていると、ファンは常に回っているのですが、
そこは、音が変わって、ヒートゲージが下がると解釈しましょう。
いくつかの要点を点検しまして、
それじゃあ、サーモスタットを点検しましょう。
いやまてよ。
サーモスタット外すんだから、もう、交換しちゃいなよ。
と、すでに作業は済まして、納車しちゃいましたが、
いかがでしょうか。
開きましたね。
・・
開きましたね
・・
もっと、開かなければ分かりやすいんですがね。
ああ
開きますね
あ、
なんか、傷が有りますね。
よく見るとなんか段差が出来てるし。
これはもっと詳しくですね。
開き始めの温度を測定しましょう。
冷ましたり、温めたり。
食べたり、肥えたり。
と。
すると、開くのが少し遅いことが分かりました。
93℃ぐらいで開き始めます。
一度開くと、閉じるのは遅いです。
と、言うわけで、
症状と一致しますんで、大成功でしょう。きっと。