それ、タイムマシンかよっ!
古くから
タクシー相手に、商売やってるもんだから、
運転手さんがたくさんやってくるよね。
あんまりたくさん、いるもんだから、
向こうは覚えてるんだけど、
こっちは、覚えていないなんてこともあるんだよ。
「以前、○○タクシーに居ったんやけど」
いえ、
全然知らん人です。
まあ、商売だから、
以前何処に勤めてようが、どうでもよさそうなもんです。
いらっしゃいませ。
こんな人がいた。
どうも、笑いながら入ってくる人は、
おかしな人がおおくてね。
(^。^)「お~う、久しぶりやな、覚えてるか~?」
(-.-)「いらっしゃ~い」(誰やねん)
年のころなら、60過ぎたおっさんやで!
その頃、僕は20代。そんなおっさん、知らんがな。
(^。^)「昔、○○タクシーにおったんや。懐かしな~。」
(-.-)「○○タクシー・・ですか?」(そんな会社知らんし
おやじの知り合いちゃうかいな?)
まさかと思うけど、おやじと僕と間違てるんちゃうか?
僕は、おやじと良く似てんねけど、
それにしても、おかしいやろ!
(^。^)「一緒に、仕事したでなぁ。わしやわしや。」
(-.-)「いえ?!・・○○タクシーって何処にあるんですか?」
やばい!
昔、一緒に仕事してたわけないやろ。
親子ほど年離れてるっちゅうねん。
(^。^)「いや、○○タクシーは、もう大分前につぶれたからな。
あれ?・・ひょっとして、息子さんか?
いやぁ~、よう似てるなあ~。
うっかりしてたわ。」
おっさん!
うっかりしすぎやろ!
なんぼ似てるて言うても、若すぎるやろ!
自分の顔のしわ見てみい。
僕のおやじは、どんな魔王やねん。
たぶん、僕の顔見たとたん、
おっさんの頭の中も一瞬20代に戻ったんやろな
しあわせな、おっさんやな。