福本児童舎 新館

ふくちゃんのブログ

エンジンから異音その2

引き受けたのは、作業者としての使命感でもなく、
整備士としてのプライドでもなく、
ちょっとした好奇心だったのかもしれない。

イメージ 1エンジン内部

エンジン内部は綺麗。
まあ、綺麗だからと言って、内部の部品に問題ないかと言うと、そうではない。
オイルが切れれば磨耗するし、水が切れればヘッドがゆがむ。

イメージ 2バルブプッシュロッド

ホレ見なさい。
バルブプッシュロッドの異常な磨耗ですよ。
これでは、音が出てもしかたがありません。
右が、磨耗の少ない部品。左が磨耗の多い部品。

バルブリフターは、ちょっと外観からは分かりません。
分解しても、分かるかどうか・・・
イメージ 3バルブリフター

バルブリフターの、カムとの当たり面は、ローラーになっています。
ここをよ~く見てみたら
なんだか、左のほうが、変に磨耗していますね。
・・・?

組み立てて、エンジンをかけてみたら、
アイドリングでは、静かになったんですが・・
空ぶかしすると、カタカタと音が鳴ります。

いやな予感が的中しました。

どうやら、一定の回転数で、音が鳴り、それを過ぎると鳴らなくなるようです。
ちょっとした音なんですが、
タクシーは、これでは納得いかないでしょう。