福本児童舎 新館

ふくちゃんのブログ

こんな失敗をした

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たまにゃ整備日記も書かないと、
整備士であることを忘れられそうです。

失敗したことはあまり書きたくないのですが、
まあ、かなり以前のことですし、がんばって、書いてみます。

写真は、同じ構造のドライブシャフトです。
「とある」車です。
この車のドライブシャフトの外側は、抜こうとすると非常に硬いですね。
以前、抜いてみたら、スプラインが割れてしまったので、
最近はリスクを避けるために、最初から覚悟をきめて、内側から分解します。

さて、内側のジョイントですが、
組み付ける時に、奥までピッタリ突っ込んで組み付けたと言うのが失敗です。
あんまり奥まで突っ込んで組み付けると、
車に組み付けた時に、デファレンシャル側のスプラインを引っ張って、
走行中に抜けちゃうんですよ。

この内側に使われているのは、トリポード型等速ジョイントと言って、
軸方向に大きく移動するのです。
そのため、組み付ける時は、ある程度余裕を持たせて、空気を入れておかなければならないのです。

参考までに、
トリポード型等速ジョイントとは、
3個のローラ、ローラにはめ合う三つの円筒溝をもつチューリップと、同一平面内に3本の軸をもつトリポードから構成されています。
スライド抵抗が小さく、スライド量が大きく取れるが、ジョイント角が大きいと、三次成分の振動強制力が発生します。
ジョイント角が小さくて、軸方向に移動する、FF車のドライブシャフトのディファレンシャルサイドに多く使われています。