整備士の会話 - 福本児童舎　新館

車検でお預かりした車。

ロングライフクーラントを交換しようと、
ラジエター下のドレンボルトを探していて、
ロアタンクからの水漏れを発見しました。

おおっと、
これだけの漏れだと、
一週間以内に漏れ始めたのだと思います。
以前、毎週、タクシー会社で点検していたから、分かります。
おそらく、２～３日前に漏れ始めたのでしょう。

「ラジエターから、水が漏れていたで。」

おやじに、報告してみますと。

「そうか。良かったな。」

壊れてんのに、何が良かったんや！
と、お思いでしょうが、
この場合の「良かったな。」は、
「車検で早く発見できて良かったな。」
とか、
「納車する前に見つけられて良かったな。」
とか言う意味です。

水漏れっつうのは、かなり危険な状態でして、
このまま１～２週間も走っていれば、
オーバーヒートして、エンジンがお釈迦になったりしますからね。

だいたい、僕だって、
車検でラジエター交換なんか、高くなるし、
手間がかかるし、なるべくやりたくないもんです。
部品交換が少ないほうがうれしいですね。

他業者が、車検だけムキなって、仕事を取りに着ますけど、
どうせなら、車検だけじゃなくって、その車全部責任持って、持っていってください。
車検の後に、どこそが悪いっつって、うちに来ても、
うまく作業出来ないとか、必要以上に高くつきそうだと思ったら、
僕は遠慮せず断ります。