福本児童舎 新館

ふくちゃんのブログ

エッチが有って、あいが無い話

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本日はエンジンオイルの話です。
エンジンオイルを買いに行くと、どのエンジンオイルを選んだらいいのか迷っちゃうよな。
まあ、小さい整備工場だと、そのお店のおすすめオイルを選ぶと言うか、
あんまり種類が無いので迷うこと無いんだけどな。

いや~、俺たち、仕入れに迷うんだよな。

先ず、オイルのグレードっつうのが有って、
API規格(アメリカ石油協会規格)っつうのが有名だ。
日本の規格も有るには有るらしいが、どういうわけか、アメリカに習って、API規格を使っている。
この規格、
「SA」と言うグレードから始まって、「SB」、「SC」と、グレードが上がっていく。
そして、「SH」までいったら、”I”が無い!”I”を飛ばして、「SJ」が有る。
エッチが有るのに、アイが無いわけだ。わはは。
その次、これまた、”K”が無くて、「SJ」だ。
Hが有って、愛が無い。しかも「毛」まで無いのだ。そりゃいかんよ。
そして、現在は、「SM」まで有る。
ちょっと盛り上がりすぎだ。

まあ、古い規格のオイルは、今はあんまり見ることは無くて、
「SJ」「SL」「SM」ばかりだと思う。


ディーゼルエンジンだと、
「CA」、「CB」~「CF」そして、「CF-4」
と、それ用の規格が定められている。

さらに、
ILSAC(潤滑油国際基準および認定委員会規格)
と言う規格が有り、「GF-3」、「GF-4」とか、API規格に追加して、表示されている

ACEA規格(ヨーロッパ自動車工業規格)と言うヨーロッパの規格が有るけども、
日本ではあまり使われていない。


さらに、オイルの硬さを選ばなくてはいけない。
SAE(アメリカ自動車技術協会)と言う粘度分類が有って、
「10W-30」とか、数字とアルファベットで表されている。
「W」と言うのは、(winter)の頭文字だそうで、
最初の数字は、低音時の粘度を表している。
数字が低いほど、低音時の始動性が良い。

後ろの数字は、高温時の粘度で、数字が高いほど高温時の粘り気が強い。

いずれも、数字が小さいほど良いとか、大きいほど良いとか言うたぐいの物ではなく、
自動車の種類や用途に合わせて、選ぶ必要が有る。

まあ、10W-30辺りを使うことが多いが、
最近の低燃費エンジンだと、5W-30とか、0W-20の指定が有ったりするし、
サーキット走行なんかでは、20W-40とか、もっと硬いオイルを使うらしい。

また、ベースオイルとして、鉱物油、部分合成油、全合成油とか有って、
それらが、絡み合って、非常にたくさんの種類があるわけだな。

高けりゃいいってもんじゃない。
エンジンに有ったオイルを選ばなくちゃ。
自動車の取扱い説明書などに、おすすめオイルが書いてあるので、
ちょっと探してみるといい。